IIJmio meeting 19大阪/東京両方に参加しました(後編) #iijmio
前編からの続きです。
フルMVNO版Japan Travel SIM。
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3.IIJmio meeting 19 MWC2018現地レポート(磯邊さん)
コンシューマーサービス部磯邊さんから、MWC現地レポート。
MWC2018は毎年2月にスペイン・バルセロナで開催されるモバイルイベント。
メイン会場の展示スペースについて、今回はご説明。
展示内容ではやはり、5Gに関する展示が多かったようです。
会場全体が5Gに関する内容ばかりだったとのこと。
特に低遅延のところが気になったようです。
低遅延ならではの通信。
自動翻訳、「○○○○○」には「翻訳こんにゃく」と書きたかったようですが、諸事情で○表記。
低遅延で遠隔操作でも問題なく操作できる時代が来るのでは?とのことでした。
(全てが全て低遅延対応できるかどうかは未知数ですが…。)
ネイティブな「OK,Google」を聞くことが出来たスマートホーム。
洗剤が切れていたら写真を撮るだけで注文ができたり、子供を朝起こすために時間になったら呼び出したりとスマホだけでなんでも出来る時代が来るかもしれません。
自動車やドローン、フライタクシーなど、自動運転だけでなく周辺の状況なども5G+AIの組み合わせで、乗り物の在り方が変わるのでは?という印象を受けたそうです。
新しい無線LAN技術の802.11axや5G基地局デモなども行われていました。
磯邊さんが気になった点、展示スペースの違いについて。
MWC自体が広い会場ですが、その中でも展示スペースが大きい企業は有名所、そして元気がある会社でないかとのこと。
が、1番はなんと言ってもHuaweiさん。
ホールの半分以上を占めており、技術展示も多く、飲食物も無料提供。
入場バッジについてくるストラップもHuaweiのロゴ入りで、やはり力のある企業だなあという気がしたとのことです。
#端末だけでなく、基地局なども扱ってますしHuaweiの勢力は今後も止まりそうになりですね。
おまけ、現地でOrangeのMVNO SIMを購入してみたものの、利用できず。
SMSは届くものの、リンク先もスペイン語で読めなかったとのことでした。
安いプランで購入してしまったのでチャージが必要だったようですが、それが失敗だったのかも…とのこと。
MNOのSIMも購入を試みたところ、英語がうまく通じず断念。
そこから、2年後の東京オリンピックでも同じようなことが起きるのでは…?と感じたようです。
東京オリンピック向け訪日旅行者へのSIM販売の覇者はどこになるのでしょうか?
#日本で英語だけでなく、他の言語も対応できる人となると結構限られてきますよね…。
現地の街中で見かけたユーザーの端末について。
iPhoneユーザーはあまり見かけず、カバーケースも使わず素のまま使っていることが多かったようです。
#スペインだと約87%がAndroidというのも驚きでした。
来年のMWC2019は2019年2月25日から開催予定とのことです。
#交通費だけでなく入場料でも結構お金がかかるので、気軽に行ける訳ではないですが、こういう未来の技術展みたいなのはレポートを見ていてもワクワクしますね。
#5Gももう遠くない未来の話ですし、どんな未来が待っているのか楽しみです。
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4.IIJmio meeting 19 IIJ フルMVNO徹底解説 (大内さん)
約1年ぶりの登壇となった大内さん。
トークセッションをお休みして、フルMVNO実現に向けて色々開発を行っていたとのことです。
フルMVNO実現への道。
2014年5月に、IIJ佐々木さんからフルMVNOの話を持ちかけられ、最初はなかなか進捗が進まなかったもの、2016年頃からドコモとの協議が加速化し、同年8月には取締役会でGOサインが出て、2018年3月にフルMVNOサービス開始となりました。
大内さん曰く「長い年月がかかってしまったが、その分思い入れのあるサービスとなりました」とのこと。
#年表にするだけでもこれだけのことを対応されていたようで、かなりのご苦労があったかと思います。本当にお疲れ様でした。
既存のライトMVNOではビジネス成長に限界があり、更に個人向けIoT/M2Mデータ通信や訪日旅行者向けデータ通信、個人・法人海外データ通信などのサービス提供を強化し成長させていきたいとの思いがあるそうです。
IIJのライトMVNOインフラ概要。L2接続でこう見るとシンプルですが、
フルMVNOになったらもっと複雑になりました。
HLR/HSSは加入者情報管理システム、単語としてはIIJmio meeting参加者であればおなじみ?
DEA、STPはドコモとの接続境界に置くGW装置とのこと。
ユーザーにはあまり関係ないですが、ドコモ網に影響が出ないようにするための装置とのことです。
SIMカードの情報を無線で書き換え(OTA)するシステムがSMSC。
IIJが発行できるようになったSIM。
通信するための制御パラメータも実は色々と含まれているとのことです。
SIMライフルサイクル管理機能。
回線開通や一時停止、再開、解約などを管理していますが、回線開通時にモバイル網に接続してきたのをトリガーとして、実際の開通処理を実施する機能。
注意点として最初の接続要求信号を受け取ると、モバイル網側から接続拒否信号が返ってくるため、そのままでは接続ができません。
APN設定をしただけではダメで、端末再起動が必要となります。
Japan Travel SIM(以下、「JTS」表記。IIJ社内ではJTSと呼ばれているとのこと)のマニュアルにも端末再起動が必要である事を記載しているとのことです。
APN自動設定機能(仮)。
(仮)となっているのは制約がありあまり良いネーミングではないので…とのこと。
APNを設定しなくても接続できるように自動設定には端末側の対応が必要とのことで、
iPhoneではほとんど対応していますが、テザリングはAPN手動設定が必要。
iPhone 6S以前だとうまく動作しなかったりするそうです。
Androidの場合はLTEの場合はアンテナピクトが立つもののデータ接続が出来ず、3Gの場合はAPN設定がされていないとデータ接続が行われないので全く利用できない状態とのこと。
その他のデバイスは完全に端末実装依存、Surface Proでも動作が安定しないようです。
iPhoneでただ単に利用するだけであればAPN設定はなくてもデータ通信が使えますが、テザリングを行う場合はAPN設定が必要となります。
APN設定はユーザー名、パスワード無しでも接続は可能みたいですが、一部端末(特にAndroid端末)では未入力だとエラーになることがあるので、基本的にはユーザー名・パスワードを入力するようにお願いしているとのことです。
Surface Proだと空設定プロファイルを作ると通信ができるようになるとのことです。
ちょっと手間取るので、最初から接続できるようにしておいて欲しい…とのことでした。
NTTドコモ網をHome PLMNとして接続する機能。
本来であればローミング接続のような形になるため、ローミング設定が必要なのですが、それを行わずにライトMVNO SIMと同様に使えるための仕組みとのことです。
SIMの中のEF_EHPLMN(ホーム局のPLMNを設定できる)にPLMN44010を設定しているため、ローミングを有効にしなくても接続できるとのことです。
Androidの場合はEF_EHPLMNの設定が有効となり、ローミング扱いにならずそのまま使えます。
iPhoneの場合はEF_EHPMNがなくてもローミング扱いにならず、iOSでは「440」で始まるIMSIの場合は国内ローミング扱いになっているのでは、とのことです。
Surface Proの場合は設定が有効でローミング扱いにはならないとのことです。
キャリア名変更機能。ユーザーにとっては一番分かりやすい機能。
スマホだと基本的にSIMの情報を読み取るようになっているものの、端末依存があり変更が効かないこともあるとのこと。
特にモバイルルータは変更が効かない場合があるようです。
方法としては2つあり、1つ目はキャリア網の機能を利用。
この機能は端末の時刻同期にも使われる機能とのこと。
#「Time zone and Time」なので、これを元に時刻同期が行われるようです。
2つ目はSIMの中身に情報を書き込んで、それをキャリア名として読み取らせる方法。
iPhoneの場合は独自実装されているEF_PNNにしか効かないとのこと。
ドコモの場合はキャリアバンドルで「docomo」表記にするように制御していて、ネットワークから降ってくる情報は無視するようです。
OTAによるSIM情報書き換え機能。
SIMの電話番号やキャリア名表記を変更するために利用。
SMS-OTAを利用したデモ。
キャリア名のところは2バイト文字も表示できるようですが、色々問題があるので難しいようです。
今後について。
サービス分野の拡充を目指して、さらなるフルMVNOサービスの強化をしていきたいとのことでした。
#フルMVNO第2弾、第3弾と続くところに期待したいところです。
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5.フリートーク
東京会場のフリートークではSkype経由で出張中の佐々木さんも参加。
今回の登壇者の皆さん。
【twitterからの質問】
Q.著作権侵害サイトに対するブロッキング関連について
A.電気通信事業者の使命において、電気通信事業法に書かれている「検閲の禁止」「通信の秘密」は重要と考えています。
IIJとして声明を出してはいませんが、IIJ自体は各種業界団体に加盟していて「ブロッキングには問題が多い」と言う意見に賛同しています。
業界団体の中にIIJとしての意見も含まれていると考えていただきたいと思います。
ブロッキングは技術的に見ても課題があると考えており、回避方法が存在してしまうことも問題ですが、回避するための変なノウハウが出回ってしまうことにより、別の被害(フィッシング詐欺やマルウェア感染等の二次被害)に遭う可能性もあると思います。
現段階ではまだ決定した事項ではなく、規制に対する内容等も変わっていく可能性がありますので、現時点で明確な回答を行うというのは難しいです。
動向については注視していますし、業界団体を含めて議論をしていく必要があると思いますので、何かあった場合には改めて情報提供をさせていただきたいと考えています。(堂前さん)
#記事公開が遅くなってしまいましたが、2018年4月23日にNTTグループが緊急措置としてブロッキング実施を表明しました。
Q.フルMVNO対応版Japan Travel SIMは利用時にパスポート番号が必要となり、パスポートを持っていないと利用できない状態です。フルMVNO対応版プリペイドパックの提供予定はありますか。
A.海外からいらっしゃる方の本人確認方法として、通信手段が無いためパスポート番号で本人確認を行う形を取らせていただいています。
国内の方向けにはプリペイドパックをご利用いただいていますが、プリペイドパックをご利用されている方は、ドコモ端末を利用される可能性がまだまだ多いと考えていますので、フルMVNOに切り替えるのは時期尚早と考えています。(堂前さん)
Q.雑誌にフルMVNO版SIMを付録としてつける、ということもまた可能になるのでしょうか。
A.以前よりはハードルは下がったかと思いますが、結構費用がかかるんですよね…。(堂前さん)
Q.空いている時間帯だけクーポン消費量を半分にする、といったSIMの提供とかできませんか。
A.個人向けだとあまりうまく当てはまらないケースが多く、他社さんでも苦戦しているようなので厳しいかと思います。(堂前さん)
Q.夜間帯は回線も空いているようですが、固定回線にトラフィックが分散しているのでしょうか。
A.以前は夜間帯になると回線も空いていたのですが、最近は夜間帯もやや混雑した状態となっています。
自宅でもLTE回線のままご利用されている方が増えたようで、傾向が変わってきたように思っています。(堂前さん)
Q.Felica搭載端末があまり増えず、SIMロックフリー端末になかなか乗り換えられません。
A.私もずっとおサイフケータイ搭載端末を使っていたのですが、最近ファーウェイさんの端末に乗り換えました。最近はバーコード決済できるサービスも増えているので、以前よりもおサイフケータイからの移行ハードルも下がったのではないかなと思います。ですが、今後もおサイフケータイ搭載端末を増やしていきたいと思っていますので、メーカーさんに頑張って欲しいと思います。(堂前さん)
Q.画面の巨大化が進んできて、ポケットに入りづらくなっています。Xperiaコンパクトシリーズのような4インチ台クラスの小型端末が欲しいです。
A.IIJでの取り扱い端末もAQUOS R compactくらいしかなく、ユーザー様からも同じような要望をいただくことがあります。メーカーさんにはフィードバックしていますので、販売を検討していただいている状態です。(永野さん)
Q.IIJとドコモ間のPOIは、ライトMVNOとフルMVNOで共通なのでしょうか。
A.共通となっています。(堂前さん)
Q.OTA用のSMSCの説明がありましたが、このノードで通常のユーザSMSも届くのでしょうか。
A.IIJの網内で閉じているため、IIJからユーザー様へメッセージを届けることは可能ですが、外部からSMSを受信することはできないようになっています。(大内さん)
Q.キャリア名変更機能はどんな記号でも対応できるのでしょうか。
A.今回のデモではきちんと表示される文字だけ使って行ないましたが、文字によっても化けたり、機種によってうまく表示されなかったりするケースがあります。(大内さん)
Q.mioqのコピペ作業は自動化すべきだと思うのですが、自動化対応に切り替えないのでしょうか。
A.プログラムを開発する余裕がなくて、毎回コピペ対応となっています。(堂前さん)
Q.ドコモ回線卸料金の値下げ額が少なかったらしいですが、大丈夫でしょうか。
A.値下げ額の予測はある程度していまして、それほど差はなかったので大きな影響はないものと考えています。(堂前さん)
Q.Japan Travel SIMではIPv6アドレスの払い出しはされないんでしょうか?
A.JTSでもIPv6の払い出しは行っていますが、iPhoneの場合はキャリアバンドルがないのでIPv6のフラグが立たず利用できないように見えます。Androidの場合は問題なく利用できます。(堂前さん)
Q.Xperiaの端末販売は難しいですか?
A.個人的には導入したいと思っていますので、メーカーさんと調整はしていきたいと思います。(永野さん)
Q.IIJのSIMカードが届いた時に、mineo(ケイ・オプティコム)のLaLa Callのチラシが入っていましたが、ライバル会社のサービスではないですか?
A.SIM販売の点では確かにライバルではありますが、mineoさんとはイベントのやり取りなどで仲良くさせていただいていますし、IIJが扱っていないIP電話サービスのご紹介という形で入れさせていただいています。(堂前さん)
Q.長期利用者向け「長得」の利用状況はどんな感じでしょうか。
A.Wi-Fiサービスをご利用になられている方が結構多いようです。(堂前さん)
Q.4月から始まった請求前の与信確認について、洗い替え(クレカの有効性チェックや最新情報への更新)を行うようになったということでしょうか。
A.カードの有効期限更新は以前から行っていましたので、4月から変わったということではありません。(佐々木さん)
Q.IIJmioのTwitterアカウントに質問させていただくことがあるのですが、すぐに的確な回答が来ますが、どんな人が何人でやっているんですか?
A.私1人でほぼ対応しています(笑)(佐々木さん)
A.一部の投稿は別のスタッフが対応していることもありますが、メインは佐々木さんです。(堂前さん)
Q.開通前のSIMのSMSが不正利用された問題について、何が主な原因なのでしょうか?
A.色々と複合要因が重なった結果だと思います。SMSを使って本人確認に近いものは出来るのですが、あくまでもメッセージサービスですので様々なリスクが重なった結果、問題が大きくなったのではないかなと考えています。
SMSはあくまでも簡易的なものであるという立場を再認識しないといけないのではないかなと、個人的に思っています。(堂前さん)
Q.昼のピークタイムの混雑は、固定回線と同じようにIPv6に切り替えれば回避できるのでしょうか?
A.フレッツ網のPPPoE IPv4混雑とは異なり、キャリアとIIJの接続点が混雑している状態ですのでIPv6でも状況は変わらないです。(堂前さん)
Q.法人向けタイプIと、Japan Travel SIMの違いはありますか?
A.パラメーター設定等を調整していますので、一部違う点はあります。(堂前さん)
Q.フルMVNOのJTSは3G専用端末でも利用できますか?
A.3G専用でも利用可能です。(大内さん)
Q.KDDI網でもフルMVNOを提供する予定はあるのでしょうか?
A.ドコモ網を利用したフルMVNOがサービス開始したばかりですので、まだやることが多く、一段落するまではなんとも言えない状況です。(堂前さん)
A.以前のトークセッションでお話させていただいた事もありますが、KDDI網に関してはちょっとクセがあるので、個人向けスマホ用として提供するのはちょっと難しいのではないかなと考えています。(大内さん)
Q.フルMVNO版JTSの開通について、機内モードの入り切りではダメなのでしょうか?
A.仕様にSIMの抜き差しか再起動が必要と書かれており、エラーが返ってきた時の再接続を行わないため、機内モードでは開通処理が走りません。(大内さん)
Q.フィーチャーフォンライクな折りたたみケータイ端末は扱わないのですか?
A.シャープさんのSH-N01は扱っていますが、今後も増やしていくことを考えたいと思っています。(堂前さん)
Q.音声回線は楽天コミュニケーションズさんと提携するなどいかがでしょうか。
A.みおふぉんダイアルはフュージョンコミュニケーションズ(現楽天コミュニケーションズ)さんのサービスを利用していますので、既に提携していたりします。(堂前さん)
【会場からの質問(大阪)】
Q.個人向けタイプIの提供が遅れるとのことですが、技術的な面の影響でしょうか。
A.技術的リソースな問題もありますし、SIMロック解除されていない端末では使えないということもあり、消費者説明といった点でも非常に悩ましいことが関係しています。(佐々木さん)
Q.端末に対してIIJのSIMロックをかけるということも今後はできるのでしょうか。
A.今まではキャリアさんしかSIMを発行していなかったのでSIMロックをかけることが出来なかったのですが、今後はIIJのSIMロックをかけることも技術的には可能になります。
社内ではIIJのSIMロックをかけることについて、誰も考えていなかったです(笑)。(佐々木さん)
A.OTA等の仕様の都合上、IIJでしか使えない製品も出るかもしれませんが、基本的にはIIJのSIMでしか利用できない端末というものは想定していないです。(堂前さん)
Q.Google Pixel 2等の端末を今後取り扱う予定はありますか。
A.個人的には取り扱ってみたいとは思っていますが、Googleさんの意向もありますし技術的な壁もあったりするのでなかなか難しいかなとは思っています。(永野さん)
Q.コミコミセットもフルMVNOに今後は切り替わっていくのでしょうか。
A.現状のフルMVNOは音声通話が含まれていないため、スマホとして販売するのはなかなかハードルが高いと考えています。しばらくはタイプD/Aでの販売になるかと思います。(堂前さん)
Q.5Gになったときの音声通話について、教えていただけませんか。
A.5Gを利用した音声通話も検討されているようですが、周波数が高く使いづらいため、既存のLTEとの併用になるのではないかなと考えています。
VoLTEの仕組みを流用するという話は聞いていますが、まだ企画段階のようです。(大内さん)
Q.IIJmio meetingも次回20回目になりますが、なにか検討していますか?
A.10回目はジャーナリストの石川進さんのラジオ番組公開録音を東京で行ないましたが、次回については特に何も考えていなかったので、何もなかったかのように開催されるかと思います(笑)(堂前さん)
Q.新たな利用方法を提案し収入源を確保するとのことですが、その分のトラフィックがまた乗っかる形となってピークの上限が更に増えてしまうようなことにはならないのでしょうか。
A.お昼のピーク時間帯に通信が集中してしまうようなことがあれば更にトラフィックが増えてしまいますが、そうではなく空いている時間帯に通信を行うようなサービスの回線として提供することで、設備の有効活用および新たな収入源として確保していきたいと考えています。(堂前さん)
【会場からの質問(東京)】
Q.auがテザリングを有料化しましたが、タイプAでのテザリングにも影響はありますか。
A.IIJとしてはテザリングの有効状況を確認する仕組みを持っていませんので、特に追加料金をいただくなどの対応予定はありません。(堂前さん)
Q.JTSの電話番号について、開通時に割り当てるようになっているのはなぜですか。
A.最初から割り付けてしまうとその分だけ電話番号を消費してしまうため、有効利用のためにしています。(佐々木さん)
Q.OTAでの電話番号書き込み失敗に関して、リカバリー等はありますか。
A.電話番号の書き込みに失敗したとしても、ネットワークの接続に関して直接的な影響はないです。
リカバリーをしたからと言って書き込める保証がないので、現状はリカバリーを行っていない状態です。(大内さん)
Q.JTSを試した際、4G表記ではなくLTE表記になったのですが、なにか意図があるのでしょうか。
A.iPhoneの場合、iOSのキャリア設定ファイルに依存するため、デフォルトだとLTEと表示するようです。
各キャリアさんは4G表記になるように書き換えているようです。(堂前さん)
Q.長得プランのサービス追加等は検討していますか。
A.各サービス提供会社さんとは色々ご相談させていただき、増やしていきたいとは考えています。(堂前さん)
Q.キャリアメールをサービスとして提供することは可能でしょうか。
A.キャリアメール自体が卸対象外となっていることと、MVNO業界からもあまり声が上がっていないので現時点では提供予定はないです。(堂前さん)
Q.MVNEとしてフルMVNOサービスを提供することもあるのでしょうか。
A.ライトMVNOの時からサービスを提供していますので、MVNOさんからご依頼があれば提供していく予定です。(堂前さん)
Q.フルMVNO版JTSのSIMを挿した端末同士であれば、SMSが使えたりしますか?
A.現状は網内でもSMSを通さないように禁止しています。(大内さん)
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今回も内容盛りだくさんのお話を聞くことが出来ました。
以下、ちょっとしたおまけを。
フルMVNO版JTSを挿してみて、ネットワーク表記が「IIJ」になっていることに感動。
auのSIMロック解除Xperia XZ(SOV34)でも、通信は問題なく行うことが出来ました。
そして大阪、東京会場共に入り口付近に置いてあるこの大きなSIM。
最近なんかくたびれてるなーと思っていたのですが、
東京と大阪を行ったり来たりしているようです。
#大阪開催でも基本的に東京側のスタッフが動いているとのこと。
#大阪の場合は参加希望者が増えたこともあり、会場確保がなかなか大変なようです…。
次回は大阪7月7日、東京7月14日予定。
次回は東京のみの参加を検討していますが、場合によっては大阪だけになる可能性もありそうです。
どちらかには参加したいと思っています。