うらがきろく

uragakiの記録・メモブログ

IIJmio meeting 第23回目に参加しました #iijmio

今回は東京会場のみに参加してきました。

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おみやげのビスコ、SIMのキャラクター入り。

このキャラクターには特に名称は無いらしいです。しむしでもないとのこと。

 

※各発言は一部まとめて編集しています。
 ニュアンスが変わらないように注意はしておりますが、何かありましたらコメント欄で構いませんのでご連絡をお願いいたします。
※「#」は私のツッコミ、補足です。

資料はIIJ様の公開資料を引用させていただいております。

 今回の展示コーナー、出展していたのはASUSさんとシャープさん。

 

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左が私物のZenFone 4 カスタマイズモデル、右がZenFone Max(M2)。

画面サイズが6.3インチなので表示範囲も広く、Snapdragon 632搭載なので性能もスタミナも問題なし。

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惜しいのは、端子がmicroUSBであることと、Wi-Fiが2.4GHz帯のみ対応という点。
Type-Cにしても価格が跳ね上がるほどではないものの、搭載するチップなどの関係でmicroUSBになっているとのこと。

将来的にはMAXシリーズもType-Cには統一されるとは思いますが。

 

 

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続いて、ZenFone Live(L1)。1万円台のエントリークラス。
WEB閲覧や地図表示、メッセンジャーアプリ程度であれば問題なく利用可能で、エントリークラスとして割り切って使う分にはコスパ抜群です。
ゲームで使うにはちょっと厳しいので、ハードな使い方をしない人向け。

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簡単モードに切り替えるとこのような表示に。
フィーチャーフォンからの乗り換え先としても良さそう。

 

続いてシャープさん。

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世界最軽量モンスター、AQUOS zero SH-M10。

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145gと軽いだけでなく、ラウンドフォルムなので持ちやすかったです。

フレームの真ん中が凹んでいるのも、指のかかりやすさに繋がってるんだとか。

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背面のパネルにはアラミド繊維の「テクノーラ」。軽いけどかなりの強度とのこと。

指紋も目立ちにくいし滑りにくい、落ち着いたパネル。

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軽さを比較するために、電子はかりが用意されていました。

AQUOS zeroは145g。

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私物のXperia XZはケースとストラップ付きで188g。

これでも軽いほうだと思ってましたが、zeroよりは重かった…。

 

AQUOS zeroは6.2インチ有機ELディスプレイ、Snapdragon 845、RAM6GB、ROM128GBとスペックもモンスター級。

発表当時はSIMロックフリー版は検討中とのことで、その後ソフトバンク専売モデルとして販売。

要望が多かったことからSIMロックフリー版を販売する形になったとのこと。

それなら最初からSIMロックフリー版で販売していれば…とも思ったり。

 

IIJmioサプライサービスの展示。

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注目はソニーグループ以外では初の取り扱いとなった、Xperia XZ Premium。

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Xperia XZとXperia XZ Premium。

Premiumの方はAQUOS zeroを持ったあとだったからか、ちょっとずっしり来ました。

(XZは約161g、XZPは約191gなのでこのサイズにしては重量あり)

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nuroモバイルでんわ…?

#お察しください。

 

 

Xperiaユーザーとしては今後もキャリアやソニーグループに限らず、SIMロックフリー版を提供してほしいなと思います。

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1.IIJmio Updates 2019/01~2019/03 (Updateは堂前さん、MWCとIIJmio twitterアカウントは佐々木さん)

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今回も堂前さんの司会進行で始まりました。

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スマホ100円キャンペーン。一括100円、分割だと5円の24回払い。
このキャンペーン、予想を大きく超える注文があり、配送部門がパンクする状態となったとのこと。
そのため、1日の受注量に制限をかけており、夕方~夜間には受付を終了していることもあるとか。
なお、その場合でも翌朝(10時頃)には在庫が復活し、再度注文できるようになっていると思うので朝に再度チェックしてほしいとのこと。

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既存利用者向けキャンペーン。
IIJmioを6ヶ月以上利用している人向けには、端末を購入するとギフト券10,000円分プレゼントを実施。
IIJさんの場合は既存契約者向けにも端末キャンペーンを実施することもあるので、契約者はこういった機会を狙ってみるのも良さそうです。

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ついに登場、SIMロックフリーXperia
今まではXperiaの国内向けSIMロックフリー版は、「Xperia J1 Compact」が楽天モバイルソネット、イオンモバイルで取り扱いがあった程度。
Xperia XZ Premium」に至ってはNuroモバイル限定での取り扱いとなっていました。

2017年発売とちょっと前の世代にはなりますが、Android9にアップデートも対応しますし、スペックもハイスペックモデルなので今でも十分現役で使えます。
何より新品なので、中古品と違いバッテリー劣化の心配ないのは大きいですね。

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シャープさんのAQUOS zeroとAQUOS R2 Compact。
AQUOS zeroは画面がきれいで、しかも非常に軽いという端末。
最初はソフトバンクでのみ取り扱いされていましたが、SIMロックフリー版として販売開始。

AQUOS R2 Compactは最近では数少ないコンパクトな機種。
スペックも妥協なしなので、コンパクトでもハイスペック機種を探していた人にはおすすめ。

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ASUSさんはZenFone MAXシリーズ。
従来、MAXシリーズは大容量バッテリー搭載が重視され、スペックはエントリークラスな存在でしたが、MAX M2シリーズは大容量バッテリーは継承しつつ、スペックをミドルレンジクラスに向上させたコストパフォーマンス抜群な端末に仕上がっています。
なお、国内向けでない周波数のチップが使用されていた問題があり、MAX Pro M2は販売中断中。
ASUSさんも回収・交換対応中ですが、正規の周波数に対応したものが準備でき次第、販売を再開予定とのこと。
#個人的にも頑張ってほしいメーカーの1つであるので、ちょっと残念な出来事ではありました…。

また、ZenFoneはこれまでZenUIという独自のUIを搭載していましたが、MAXシリーズではPure AndroidベースのUIに変更されています。
Pure Androidのほうがバッテリー負荷を抑えられ、快適に動作するからだとか。

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ASUS Store Akasakaにて、ZenSIMとしてIIJmioベースのSIMを取り扱うようになりました。
独自キャンペーンもやっているそうなので、新機種販売の頃を狙っていくとお得に契約できるかもしれません。

 

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MWC2019出展の話。実際に出席された佐々木さんより説明あり。
今回IIJとしては、オンキヨーさんのブースをお借りして共同出展したとのこと。
海外のいろんな事業者さんとフルMVNOを通して、協業していきたいとのことでした。

k-tai.watch.impress.co.jp

f:id:uragaki:20190420191837j:plainMWCの会場では、MNOとして新規参入する楽天モバイルが注目されていたとのこと。
FCバルセロナのスポンサーということもあり、現地の知名度は抜群だとか。
他にもNECが出展していたり、日本企業も数は以前より減っているもののまだまだ存在感を出していたとのことでした。

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IIJmio公式アカウントに、Twitter公式バッチがやっと付きました。
今までは「本当に公式なの?」と言われていたようですが、これで胸を張って「公式です!」と言えるようになりました。

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2.端末ベストバイ2019(永野さん)

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#登壇時の写真を撮り忘れたため、フリートークコーナーでの写真となります。

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2019年もまだ4月、ベストバイを決めるのはまだ早いのでは?ということで2018年を振り返り、2019年のトレンドを予想してみようとのこと。

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2018年4月のIIJmio meeting 19で、IIJで取り扱ってほしい端末のアンケートを実施。
その時はEssentialとOPPOの2つが人気でした。

www.itmedia.co.jp

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その後にEssentialさん、OPPOさんと交渉を行い、端末を取り扱うことができました。
OPPOさんの端末を取り扱うのは、MVNOとしてはIIJが日本で初とのことです。
OPPOさんは2019年1月時点で国内シェア4番手、今後も成長していきそうな注目企業とのことです。

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HTCさんの端末も取り扱い、コアなファンも満足させられるようにしたとのこと。
永野さんとしては、2019年も引き続き新機種を投入してほしいとのことでした。

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新しい企画としては、moto modsのIIJmio限定スペシャルセットの販売を実施。
10セットを用意していましたが、めでたく完売したとのことです。
#2019年もやるかどうかは検討中とのこと…。

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福袋キャンペーンも実施。
こちらは事前告知を行っていなかったにも関わらず、大反響で午前中に即完売。
機会があればまたやりたいとのことでした。

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2018年は39機種を販売、現在は47機種を取り扱い中。
#こう見ると壮大ですね…。

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2018年は5~6月が新機種販売ラッシュで、それが落ち着く7~9月にもHTCさん、Essentialさん、OPPOさんの端末を取り扱い、1年間何かしら新機種を販売していたとのことです。

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2018年の端末をローエンド、ミドルクラス、ハイエンドの3つの層でベストバイに分けようとしたものの、ミドルハイというポジションに入る端末が出てきてしまったとのこと。
そのミドルハイとローエンドの間をうまく埋めたのがシャープさんのSH-M07。

コスパとしてはHuaweiさんのnova lite 2やP20 lite。
ちょうどいい端末としてはSH-M07、防水防塵・おサイフケータイ対応という国内向けなところがうまくマッチしていたとのこと。
ミドルハイクラスになると、ノッチデザインを取り入れたトレンド端末のZenFone 5やP20。
ハイエンドとなるとSnapdragon845搭載のZenFone 5Zが独走しており、今でも売れている端末とのこと。

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2018年の大きな変化はOPPOさんの参入による変化と、10万円を超える超ハイエンドスマホが登場したこととのこと。
スライド式カメラの搭載やゲーミングスマホなど特色ある端末も出てきて、ラインナップがとても多種多様で良かったとのことです。

ではベストバイを…となると超ハイエンドスマホに決まってしまうので、それでは面白くないとのことで、グレードごとにベストバイを発表することに。

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永野さんがチョイスするベストバイ端末。
「普通より良いで賞」は迷ったものの、コスパの点を考慮しZenFone 5とのこと。
「スーパー良いで賞」はスライド式カメラ搭載のFind X。新しいトレンドという点で他の端末にはないのが特徴的だったからとのことです。

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カメラを重視してチョイスしたベストバイ端末。
先程のベストバイ端末とはちょっと顔ぶれが変わり、やはりHuawei端末が強いとのこと。
SH-M07は「同価格帯で選ぶとしたら」とのことで、カメラ性能で比較するとP20シリーズといったライバルに挟まれる形になっているとのこと。
R17 Proがカメラフォンとしての意地を見せて、6万円台としてはかなりきれいに撮れる機種。
永野さんも個人的に使っているのがR17 Proとのことでした。

カメラ性能部門で最高峰となるとMate 20 Proが敵なし状態で、カメラ性能に関しては価格が一番影響してくるのは仕方ないのかな、とのことでした。

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コーヒーブレイク。
シャープさんの機種は、ナンバリングが増えた機種が必ずしも後継機種とは限らないとのことでした。

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2019年はどんな端末になるか、との前に2018年端末の予想の振り返り。
2018年に予想していた内容はほぼ当たっており、しかもそれがトレンド的な端末となったとのことでした。

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2019年の予想、キーワードは「多種多様化」。
ディスプレイ、カメラ、指紋センサーや顔認証など多種多様になりそうとのこと。

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ただし、全て取り入れると価格が全て高くなるので、ローエンド・ミドルエンド・ハイエンドによって搭載機能が変わってくるのではないか…とのこと。

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そしてニッチな端末がもっと増えそうな予感とのこと。
5Gを見据えた折りたたみ式端末やゲーム特化端末など、個性あふれる端末がこれまで以上に出てくるのではないかと、永野さんは予想するそうです。

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永野さんが個人的に国内販売を期待している端末。
Huawei Mate XやOPPO Renoに加え、Xperia 10シリーズを期待しているとのこと。
#個人的にもXperia 10のデザインがいいな…と思っているので、ソニーさん何卒…。

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2019年のIIJmioサプライサービスについて。
まずは端末100円キャンペーンからスタート。
新規ユーザーだけでなく、既存ユーザーにも大事にしたいとのことで、ちょっと遅れたもののギフト券キャンペーンを開始。

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そして多くの要望があったXperiaの販売を開始。
最新モデルではないもののスペック的にはまだ十分に現役で、Android9.0アップデートも対応。

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IoTデバイスSIMフリー翻訳機のez:commuのみに留まっているものの、SIMが挿さらない端末でも面白いものを取り扱っていきたいとのことでした。

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まとめ。
2019年も新しいチャレンジを行っていて、近々何かしら発表できるかも…とのこと。

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「令和元年もいろんな端末を取り扱う、IIJモバイルサービスにご期待下さい!」とのことでした。

#懇親会で永野さんとXperia取り扱いまでの流れをお聞きしました。
#「Xperiaを扱ってほしいという要望は以前から多く頂いており、ソニーさんともずっと交渉をしてきて、今回取り扱うことができました。今後も色んなメーカーさんの色んな端末を扱えるよう頑張ります」とのことでした。

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3.なぜDNSフィルタリングを行うのか(堂前さん)

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今回はスマホだけでなく、インターネット全体のお話。

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今回のフィルタリングは、セキュリティ対策のためのDNSフィルタリングを指しており、著作権保護・海賊版サイト対策や児童ポルノ対策のフィルタリングとは異なります。

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サービス妨害攻撃(DoS攻撃)とはサーバに対して大量の通信を送りつけ、サーバの正常動作を妨害する行為。

恐喝行為は「サービス妨害をやめてほしければ金銭を支払え」といった金銭要求型のもの。
主義主張は「例としてイルカ漁やクジラ漁を行っている地方自治体等のサイトに対し、抗議といった意味で攻撃する」形のもの。

#恐喝と異なり、金銭要求は基本的にないことが多い。

愉快犯は「単純に自分の力を見せつけたい」といったもの。いわゆる「俺TUEEEEE」。
#妨害行為は行うものの、金銭要求も主義主張も特にないパターン。

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ニュースになっているものはごく一部で、IIJのセキュリティオペレーションセンター(SOC)では常に攻撃を観測しており、2019年2月では月間400件ほどの攻撃を観測しているとのこと。
これはあくまでもIIJと契約しているユーザーに対しての観測結果であり、インターネット全体では、攻撃件数はもっと多いものと考えられます。

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以前は「F5アタック」や「田代砲」といった単純な攻撃が多く防ぎやすかったのですが、今は多数のコンピュータを遠隔操作する形で大規模な攻撃になるパターンが増えているそうです。
DDoS攻撃(分散型DoS攻撃)と呼ばれています。

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最近問題になっているのはbotnetを使ったDDoS攻撃
マルウェアに感染した大量のパソコンや機器を遠隔操作で操り、一斉に攻撃するパターン。

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このパソコンや機器類は一般家庭やオフィスでも使用されているようなものがほとんど。
攻撃者が身元を隠しやすく、警察がログを元に捜査を行っても真の実行犯にたどり着けないことが多くなっています。

アンダーグラウンドな世界ではbotnet利用者が料金を支払い、botnet構築者が依頼を受けて攻撃するといったDDoS攻撃がビジネス化されているとのこと。

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DDoS攻撃の被害は政府や自治体、ネット通販サイトやSNS、オンラインゲームサイトや仮想通貨取引所など様々で、大きな経済損失になっています。

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DDoS攻撃への緩和策として、「CDNの利用」と「DDoS防御サービスの利用」の2つがあります。
CDNコンテンツデリバリネットワーク(Content Delivery
Network)の略で、データをキャッシュサーバにコピーし、攻撃されても大量のサーバで捌くことで影響を減らすといった手法。
DDoS防御サービスはDDoS攻撃を識別しブロック、攻撃以外の通信は通過させて影響を受けさせない手法。

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ただし、対策はあってもデメリットも存在し、CDNの場合は大量の通信が発生するため、費用もさらに発生してしまうこと。
DDoS攻撃の場合は費用を請求しないCDNもあるものの、大量のサーバで受け止めていることから、本来のコストをCDN利用者全体で負担する形になってしまう)

DDoS防御サービスはファイアウォールよりと異なる機器で、機器の価格がかなり高いこと。
また、ネットワークの通信経路が細いと通信識別の前に通信が詰まってしまい、ネットワーク自体が使い物にならなくなってしまうため、ある程度余裕を持ったネットワーク設計が必要。つまり、回線側としてもかなりの費用が掛かります。

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CDNやDDoS防御サービスがビジネスになっているのは事実で、IIJCDNやDDoS防御サービスを提供しています。

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現時点では必要な技術・対策ではありますが、現状を超えるような攻撃が発生する可能性は否定できず、なんとか防いではいるものの、攻撃側が若干有利な状況。
また、DDoS攻撃そのものを放置しておくのもどうなのか、という考えがあります。
そこで緩和だけではなく、DDoS攻撃を発生させない方向にシフトしていく必要があります。

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botnetに使われる機器が減れば攻撃の規模が小さくなり、また遠隔操作できる機器が少なくなるので、攻撃者側が身元を隠しにくくなります。

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脆弱(ぜいじゃく)な機器は身の回りに多数あり、
セキュリティホールのある機器
(アップデート対応できれば良いものの、アップデートが手動にしか対応していない場合はユーザ側が対応しない限りは、脆弱なまま。
 アップデートに対応していない機器も実際にあり、回収・交換対応といった形しか取れない。
 回収できない場合はセキュリティーホールは放置されたままとなるため、攻撃の踏み台として使われる恐れが非常に高い。)

同じ型番のものは初期パスワードが同じになっていることが多く、本来であればパスワードを変更して利用しないといけないのですが、初期パスワードのまま使われる方も意外と多いです。
意外と玄人でもやってしまいがちです。
botnet構築者は、こういった脆弱な機器類をスキャンして探し、ネットワークに侵入してマルウェアを送り込み、bot化させる手順をとっています。

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マルウェアに感染させるのはパソコンやスマホだけでなく、ルーターやプリンター、NAS、テレビやBDレコーダー、ネットワークカメラ、IoT機器類など、ネットワークに繋がる機器類が増えてきています。
これらの機器類はLinuxと呼ばれるOSがベースとなって動いていることが多く、攻撃者側から見てもbot化することがやりやすくなっています。
#最近はAndroid OSが使われることも増えていますが、AndroidLinuxをベースとしている部分があるため、攻撃者にとっては環境が整っているような感じですね…。

パソコンはウイルス対策ソフトやソフトウェアアップデートによる対応が取りやすいですが、他の機器類はウイルス対策ソフトをインストールすることができず、アップデートも忘れられがちで、また1度起動したら基本的には電源が入りっぱなしになります。
攻撃者からすればbot化しやすい環境が揃っていて、いつでも攻撃に使いやすいという状況が出来上がっています。

f:id:uragaki:20190425003457j:plain2016年8月にmiraiといわれるbotが発見され、このmiraiは主にルーターやネットワークカメラをターゲットにしています。
miraiには攻撃機能と感染拡大機能が備わっており、ありがちな脆弱なパスワードの一覧が用意されていて、miraiに感染した機器類から周囲の機器類をネットワーク経由で探しに行き、脆弱なパスワードが設定されている機器に侵入して感染を広げていきます。
miraiによってbot化した機器類は攻撃者から攻撃の命令を受けたら、一斉に攻撃を行うといったことができるような仕組みが作られています。
2017年11月に国内でも4万台ほどに急増したことをIIJでは観測しており、現状でも増え続けています。

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ロジテックブロードバンドルーターもmiraiに狙われ、2017年12月には2万台ほど感染が見つかりました。2009年から2016年に販売された11機種、合計92万台が出荷されて対象となっており、2012年の時点で脆弱性が判明していました。

メーカーのロジテックはもちろん、各プロバイダや各プロバイダの団体、JPCERT、内閣サイバーセキュリティセンター、IPANICTや警察などが連携して対応にあたっています。
警視庁からも2016年に指名手配されているルーターとなっていますが、2017年に感染が拡大する事態となっています。

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このように、再三の注意喚起がされているものの、実際には2万台ほどが全く対策されないまま放置されているのが現状です。

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一度出回ってしまった機器を回収するのはなかなか難しく、メーカーのロジテックもアップデートのお願いを通達したり、プロバイダも対策をお願いする連絡をしていますが、なかなか対応してもらえないのが現状です。
これらのルーターは、ユーザーが家電量販店等で自ら購入したものなので、アップデート対応は基本的にユーザーが行う必要があります。
連絡してもアップデートの重要性を理解してもらえず、苦労しているとのことです。

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そこで、電気通信事業法および国立研究開発法人情報通信研究機構法(以下、NICT法)の一部法律が改正されました。
電気通信事業法の方は、異常な通信を検知したのがプロバイダA社、通信元がプロバイダB社と異なる場合、プロバイダA社からプロバイダB社に連絡して対応する必要がありますが、通信の秘密を侵害する行為となり対応しづらかったものが、セキュリティに関する情報共有であれば注意喚起のための正当業務行為とみなされるように改定されました。

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NICT法は脆弱な機器を探すためにインターネット上をスキャンし、bot化される前に持ち主に連絡して対応してもらうNOTICEプロジェクト(※)絡みのもの。

#※…英単語のNoticeには通知や警告といった意味がありますが、NOTICEプロジェクトは「National Operation Towards IoT Clean Environment(IoT機器類のクリーンな環境に向けた国家活動)」の頭文字から来ています。

#英単語のNoticeと掛けている部分はあると思いますが。


法改正前は機器を探すためのスキャン自体が不正アクセス禁止法に抵触する可能性があるため調査すらできませんでしたが、改正によって「NICTが脆弱な機器を探すためのスキャン行為に限っては不正アクセス行為から除外」と変更されました。

特定機関のみ許可されると言ってもスキャンされること自体を恐れる声もあったようですが、bot化を目論んでいる悪者は法律を無視しスキャンを既に行っているため、先回って対策を取れるようにしています。

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IoT機器類に関してもセキュリティ基準の改正が検討されており、「利用開始時にデフォルトのパスワードから別のパスワードに強制変更させる」「自動アップデート機能を搭載する」といったことが技術基準適合認定制度(技適)によって制定されるように議論されています。

f:id:uragaki:20190425005204j:plain今はAmazonなどの通販サイトで海外のメーカー製品が手に入れやすくなったり、クラウドファンディングによって色んなメーカーの製品を手に入れやすくなりました。
しかし、これらの企業もサポート体制が将来ずっと続くというかと先行き不透明で、脆弱性が発覚したときにはメーカーが撤退・倒産していることも考えられます。

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botnetの不活性化について。
攻撃者は乗っ取ったIT機器を直接操作しているわけでなく、管理用のC&Cサーバ(Command and Controlサーバ)経由で乗っ取ったIT機器を操作します。

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C&Cサーバを潰せば指令を送ることができず、仮にbotnetに感染していたIT機器類があったとしても指令を受け取ることがないので、botnetとしては動作できません。
#botとして指令待受状態にはなっているので、IT機器類への対応処置は必要です。
#あくまでもbotnetとして攻撃可能となるのをギリギリ止められている状態です。

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C&Cサーバ自体を差し押さえるといったことも進められているものの、FBIなどの法的機関と各セキュリティ会社が連携して動くために大掛かりなものとなり、差し押さえまで時間がかかるのが難点です。
また、botnet側も1つのC&Cサーバだけでなく複数のC&Cサーバで回避するなど、対策が行われているようです。

f:id:uragaki:20190425005423j:plainbotnet自体がC&Cサーバと通信する際、通常のインターネット接続と同じくDNSサーバの返答を利用して通信を行います。

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DNSフィルタリングが動作する場合、C&Cサーバ宛のDNS問い合わせに対してDNSサーバが偽の応答を返したり応答しないようにし、botnetとして遠隔操作ができないようにすれば、botnetは潜伏状態のままとなり、攻撃を行うことができません。

f:id:uragaki:20190425005530j:plainDNSフィルタリングを行うと、通常の通信にも影響が出そうな気もしますが、そこは影響が出ないように対策を行っているとのことです。

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IIJが設置しているセンサー(ハニーポット)、セキュリティ機器のログ(IIJ契約者から同意いただけている場合のみ)、IIJのアナリストによるマルウェア解析によってC&Cサーバの情報を解析・収集し、フィルタリングを行うかどうか決定されます。

IIJISPとしてかなりの多くのデータ(ビッグデータ)を蓄積し、解析しています。

f:id:uragaki:20190425005634j:plainフィルタリング対象が間違っていたり、誤って登録されているなどの場合は問い合わせ窓口へ連絡していただければ、アナリストによる再検討を行います。
DNSフィルタリング自体を非適用としたい場合は、DNSフィルタリングを無効に設定することも可能です。
#DNSフィルタリング自体は7月から開始予定ですが、フィルタリング無効の申込みは3月から開始しています。

f:id:uragaki:20190425005734j:plainそもそもデフォルトで無効にしておいて、使いたい人だけ有効にすればよいのでは?という話もありますが、今回はオプトアプト(不要な人だけ別途申し込みを行う)を採用しています。

DNSフィルタリングに関しては、セキュリティに関心がない人にこそ有効な手段となります。

f:id:uragaki:20190425005810j:plainセキュリティに関心がないため設定を有効にしてもらえず(なおかつアップデートもしてもらえず)、botnetとして操られたままになる可能性が高いためです。
このような理由から、IIJDNSフィルタリングに関してはオプトアウト方式となっています。

f:id:uragaki:20190425005837j:plainDNSへの通信に対しフィルタリングを行おうとすると、実際には電気通信事業者が通信の秘密を侵害することになります。
ただし、違法性阻却事由に該当する内容であれば、通信の秘密を侵害していても違法行為とはなりません。
正当業務行為とみなされるのは、パケットのルーティングや、設備増強を目的としたトラフィックデータの収集。
正当防衛としてDoS攻撃への対処。大量なパケットなど、異常な通信が発生しそのままだとネットワークがダウンしてしまう場合などを検知した場合には、通信の中身を確認し、不正通信とみなして遮断するといったことが出来ます。
児童ポルノサイトのブロッキングに関しては児童の権利に対する権利侵害行為のため、緊急避難的としてブロッキングが認められています。

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ただし、なんでもかんでも「違法性阻却事由」として適用してよい訳ではなく、児童ポルノブロッキングに関しては2008年から2011年にかけ、様々な立場の有識者から意見を集め集約し、合意形成を行いました。
2018年に話題となった「海賊版対策のためのブロッキング」に関しては、十分な議論が行われないまま進められようとしていました。
#拡大解釈で適用しようと一部の有識者が進めていましたが、ギリギリのところで回避されました。

f:id:uragaki:20190425005941j:plainサイバー攻撃に関するガイドラインは10年以上議論を積み重ねてきたとのことで、表では2007年からとなっていますが、実際にはそれ以前からも議論は行ってきたとのことです。

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インターネットの情勢は年々変わっていることから、有識者の多数の議論を経て、今回ガイドラインが決められました。

7月から実施するのに3月から告知している理由は、十分な事前告知期間を取り、オプトアウトするかの判断期間としてガイドラインを厳守するため、とのことです。

www.soumu.go.jp

 

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ブロッキングに関しては基本的にDNSフィルタリングの対応となりますが、すべてひとまとめに適用するのは目的が異なるため、個別に議論が必要です。
十分な議論がされずガイドラインも作成しないまま実施してしまうと、何でもかんでもブロッキング対象とされてしまう可能性があります。

f:id:uragaki:20190425010253j:plainまとめとして、現在のインターネットは物騒な世界となっており、DDoS攻撃は毎日発生しています。
DDoS攻撃を防ぐのはもちろんですが、DDoS攻撃を無効化するためにbotnet対策も進められています。
2019年7月からDNSフィルタリングが実施できるのも、長年の議論を重ねた上での形となりました。

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4.モバイルサービスをめぐる政策動向 (総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 料金サービス課 企画官 大塚 康裕さん)

※スライド番号が前後する箇所がありますが、基本的に発表内容順としています。

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日本の携帯電話料金が高いのではないかという話や、携帯電話ショップでの手続きが結構時間がかかるのではないか、というご指摘をいただいていました。
総務省のこれまでの取り組みと、これからの取り組みについてご紹介させていただきたいと思います。

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日本の携帯電話事情ですが、キャリアと呼ばれるMNOは現在3キャリア、10月には楽天モバイルが参入し4キャリアとなります。
キャリアから回線を借りて通信事業を行っているMVNO事業者は、現在のシェアとしては11.5%。去年12月の時点で契約者数は2000万回線となっています。
キャリアの寡占状態が続いているようでは競争が働かないということもあり、多種多様なMVNO事業者さんにも頑張っていただき、よりよいサービス、安価な価格を目指してやってきたところです。

f:id:uragaki:20190425011128j:plain2人以上の世帯で共働きをしているケースの調査ですが、月平均支出で携帯電話の支出が約1万4000円、全体の4.4%ほどとなっています。
左のグラフが支出の推移を示していますが、2008年の時点では約1万円ほど、比率として3.1%ほどでした。10年の間で約1.4倍となっています。
10年前から比べると、携帯電話を持つ利用者が子供からお年寄りまで増えたことや、1人でも2~3台持たれる方も増えているかと思います。

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日本と海外の、携帯事業者シェア1位の通信料金の推移のグラフです。
海外に行くと、日本と比べて通信環境が悪かったり速度が出ないといったことも感じられるかもしれませんので、そこに注意してこのグラフは見ていただきたいと思います。
また、グラフではデータ容量別となっていますが、通話料も含めた金額のパターンで比較しています。
2GBでは、海外では競争が激しく、ここ数年で大きく下がっています。日本でも若干下がってはいますが高止まりしているのが見て取れるかと思います。
総務省から各キャリアに対して、料金自体に規制があるわけではなく、料金設定の指示を出している訳ではありません。

f:id:uragaki:20190425011057j:plain総務省の取り組みとして、1つは利用者の乗り換えの促進、ユーザーを過度に囲い込むようなことを抑制するということを行ってきました。
またニーズに応じた多種多様な料金プランということで、ライトユーザー向け料金プランの導入を2015年に要請しました。
まだ課題として残っているのが2年縛り、最近ですと4年縛りといったものが残っています。これにつきましては、24ヶ月目にも無料で行えるようにという要請を行い、現在では無料で解約できる期間を3ヶ月間という形になりました。
ただし、24ヶ月契約に対して3ヶ月というのは長いのか短いのかといった議論がまだ残っています。4年縛りも含めまして、抜本的な改善になっていないのが現状だと認識しています。
なお、いらすとやさんのイラスト、特に2年縛りのイラストを大変活用させていただいております。ここまで2年縛りが定着しているというのを実感いたしました。
続いて端末販売価格の適正化ですが、こちらいろんなご意見があると本日覚悟しております。端末販売価格の適正化については2016年から取り組んでおり、2017年にはその基準を更に明確にするといった形で取り組んでまいりました。
ただ、家族全員で乗り換えると旅行に行けるくらいの高額なキャッシュバックがあったという時代よりは緩和されていると思いますが、いまだに0円で端末が販売されたりとか、キャッシュバックが行われているというのを認識しています。
要因としては、端末価格の適正化は事業者さんを対象としたものとなっており、実際は端末の販売は代理店さんが行っているもので、代理店さんが独自に行っている施策に関しては対象になっておらず抜け道のようなものになっている、と考えられます。
端末の価格が安く買えれば良いのではないか、という意見もあるかと思いますが、安く販売した分のコストは通信料で賄われており、頻繁に買い換える方はそれでお得かもしれませんが、他の利用者さんに薄く広く負担が乗っているという形だと考えられます。
中古端末の流通促進については、キャリアが下取りした端末が国内に流通しておらず、買取業者経由で海外に流れている例が多いのではという指摘があります。
キャリアが再販売先を指定する行為は認めない、ということを指導しています。

SIMロック解除については、この会場の皆さんは恩恵を受けている方が多いと思いますが、2014年にSIMロック解除ガイドラインを作成しました。2017年にはSIMロック解除までの期間を短縮するように改定しました。一括購入の場合は即日ロック解除が可能で、分割払いの場合は初回支払いが確認されてから100日後にSIMロック解除が可能となります。
最近では、中古の端末に対してもSIMロック解除の対象とするように要請をしています。

MVNOの促進として、接続料の適正化を図り、安価な料金で提供できるように見直しを行っています。また、MNOの開発した機能を、MVNOにも提供できるようにルール化を図ってきました。


これらの取り組みを行ってきても、まだ料金が高いという声があり、総務省としてはこの3月から改正法案を提出させていただいています。

携帯電話市場における過剰な囲い込みをなくし、競争化を促すようにしています。

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内容としては、モバイル市場の競争の促進、販売代理店の販売方法の適正化、利用者利益の保護を主な目的としています。
モバイル市場の競争の促進は、シェアの88.5 %はキャリアとかなり高止まりしているのが現状です。端末代金と回線料金が一体化しており料金が分かりにくいということ、また端末をよく買い換える方と端末を長く使う方でも料金が変わらないといった不公平感をなくすために、基本的に競争を阻害するような行為は禁止させていただくようにしています。具体的には端末代金と回線料金の完全分離、期間拘束による完全囲い込みは是正していただくように考えています。
2つ目は販売代理店の届け出制度の導入、一部で不適切な販売代理店の例も見受けられるため、総務省として全体的に把握できるようにしていくルールを決めていきます。
3つ目は勧誘の適正化、こちらはFTTHを念頭に置いたものとなりますが、光卸サービス(光コラボサービス)においてNTT東西の関連会社を装って勧誘するケースが増えていると報告を受けています。
自社名を名乗らず勧誘する行為や、NTTの関連窓口を装い、あたかもプラン変更のような形でプラン移行させる行為は禁止ということを考えています。
こういったものを念頭に置き、3月に改定という形で国会に提出させていただいています。

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1つ目のモバイル市場の競争の促進について、改正法では端末の購入を条件として通信料金の割引を行う行為は禁止とし、端末を購入しても端末を購入しなくても、また特定端末にだけ通信料金の値引きを適用(※)することのないよう、料金は一律とするようにお願いをしています。結果として料金の低減化に働けばと考えています。
#※docomo withが特定機種購入での通信料金値引きに該当

行き過ぎた囲い込みの禁止は、期間拘束型契約の違約金について、法案が通れば一定の基準を奨励という形で議論を進めていきたいと思っております。

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他の取り組みとしては、利用者の利用促進として、あまり料金プランに詳しくない人でも分かりやすいプラン提示を示すように総額目安も表記するように考えています。
最初の数カ月はキャンペーンで安いものの、その後は徐々に値段が上がり、一定期間経過後(例として13ヶ月以降)は本来の価格が適用されるといったパターンではユーザーにとって正しく判断ができないので、それらが是正されればと考えています。f:id:uragaki:20190425012449j:plain
広告の適正化としては、端末0円で広告を出しているものの、非常に適用される条件が複雑ということを聞いています。
事業者さんや事業者団体さんに自主チェックをお願いし、料金の安さだけを強調し契約内容が分かりにくいということがないようお願いしていきます。
モバイル市場の競争が適正化され、多様な料金サービスが提供されるよう、取り組んでおります。
他にも時間の都合上、紹介できなかったスライドもありますので、ご興味があればそちらをご覧いただければと思います。
携帯市場は皆さんの身近なものですので、利用者の観点から見直してほしいものなどあれば、この後の懇親会等でご意見いただければと思います。
ご静聴ありがとうございました。

 

※紹介されていない他のスライドについては、アップされた資料をご参照ください。

www.slideshare.net

 

#FTTH(光コラボサービス)については、個人(実家で光コラボ利用中、実質管理者)・法人(勤務先にて法人向けに再販取り扱いあり)どちらも関わっている関係があるので、ちょっとだけ触れておきます。
#今までは光コラボサービスは、NTT東西から各事業者への転用は1回のみできました。
#1度転用すると、事業者Aから事業者Bには再転用できず、またNTT東西にそのまま戻すことも出来ません。
#特に0ABJ番号維持をしないといけない場合、NTT東西戻しや別事業者への変更を行おうとすると工事や契約が非常に面倒なことになるため、囲い込むことができました。(法人向けとしては自社パークを守る手段の1つとしても使われていました。)
#それ故に、NTT関連会社を装って自社のサービスに転用させ、後々トラブルになるケースが多く、国民生活センターから注意喚起が度々されていました。

www.kokusen.go.jp

#2019年7月からは再工事無しで事業者変更が可能となるため、同様なトラブルが個人向けとしては起こりやすくなるのではないかなと思います。
#実家の父親には、光コラボの勧誘電話があっても「光コラボ利用中で再転用はできない、息子が実質管理者でIT企業に勤務しておりそちら関係も詳しい」で電話を切ってもらっていましたが、今後は「息子が管理しているため、事業者変更番号の取得は出来ない」で逃げ切ってもらおうかなと思っています。

#法人向けとしては、自社パークを保持する手段としては使えなくなりますが、そもそも回線だけ縛ってもシステム自体を持っていかれたら意味がないですよね…。
#自社再販に関して契約トラブルは発生していませんので念の為。(そもそも扱い数がry)

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5.フリートーク

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今までの#mioqでの質問はパワポにコピペする形でしたが、今回からシステム化されていました。

【mioqからの質問】
Q.MWCのような海外の展示会だけでなく、国内の展示会にも出展しないのですか。
A.法人向けとなりますが、ワイヤレスジャパンには出展予定です。(堂前さん)

Q.nokiaも扱ってほしいです。
A.検討します。(永野さん)
A.国内代理店がないとちょっと難しいところはありますね。(堂前さん)

Q.pixel 3シリーズの取り扱いを期待したいのですが。
A.個人的にも欲しいのですが…頑張ります。(永野さん)

Q.ガラホは取り扱わないのですか。
A.以前、シャープさんがSH-N01というSIMロックフリーAndroidフィーチャーフォンを販売していたのですが、販売終了となってしまい今は扱っていない状態です。(堂前さん)

Q.Xperia XZ Premiumに続き、他のXperiaシリーズの取扱い予定もありますでしょうか。
A.今回Xperia XZ Premiumを販売できるようになりましたので、今後も色々販売できるよう頑張っていきたいと思います。(永野さん)

Q.DNSフィルタリングを実施すると、通信速度に影響はありますか。
A.厳密に言うと極わずかに落ちるようですが、人間が体感できるほどではないので影響はないものと考えています。(堂前さん)

Q.IIJmioDNSフィルタリング、固定回線ではやらないのですか。
A.法人向けやFTTHを含め、IIJ全体での導入となりますのでIIJmioひかりも対象となります。(堂前さん)

Q,DNSフィルタリングの他にも、リフレクション攻撃の踏み台となることを防ぐためにIP53B(Inbound Port 53 Blocking:DNS)やIP123B(Inbound Port 123 Blocking:NTP)とかは実施しないのですか。
#他プロバイダでは、IP53BやIP123Bを実施しているところもあるようです。
A.確かにこれらも考えられるのですが、なんでも適用するのではなく、今回は最小の制限で最大の効果を得られるように持っていきたいと考えています。現段階では他のブロッキングは予定はありません。(堂前さん)

Q.botDNSを使わずに、IPアドレス直接指定でC&Cサーバと通信するようになったらDNSフィルタリングの効果がないように思うのですが、これらの対策はなにかありますか。
A.botのプログラムは現状、侵入先のDNSに相乗りする形で通信を行っています。攻撃側botが通信先IPアドレスを固定にしてしまうと、そのIPアドレスだけブロックされC&C通信ができなくなるため、現状はC&CサーバはDNS参照する形でIPアドレスを切り替えてブロックされることを回避しているようです。
 将来的にはDNSだけではない手法が取られるかもしれませんので、今後の解析を進めていく必要があると思います。(堂前さん)

Q.DNSフィルタリングで通信の秘密に関する違法性阻却事由の説明がありましたが、マルウェア対策のDNSフィルタリングの違法性阻却事由は具体的に何になるのでしょうか。
A.「緊急避難」か「正当防衛」のどちらかになります。実際に攻撃が発生している場合は「緊急避難」、発生前は「正当防衛」が該当すると考えています。(堂前さん)

Q.DNSフィルタリングによって、保護される対象は誰を想定しているのでしょうか。
A.ユーザーを含め、インターネット全体の平和を考えています。(堂前さん)

Q.DNSフィルタリングの説明であった「著作権保護のフィルタリングは個別に法的検討が必要」というのは、逆に言うと法律が許せば著作権保護フィルタリングは反対しないという認識でよろしいでしょうか。
A.法律で義務化された場合は実施する必要があるかと思います。現状はまだ議論の段階なので実施していないです。(堂前さん)

Q.端末と回線分離でMVNOは苦しくなりそうな気がしますが、IIJとしてはどうお考えでしょうか。
A.我々も販売方法で分離していないとご指摘を受けるかもしれませんが、日本のMVNOは基本的に端末と回線は分離できていると思うので、キャリアさんほど影響はないと考えています。(佐々木さん)

Q.分離で端末コストが上がり、MNOが新サービスを開始しても普及が遅れると思うのですが総務省としてはどのようにお考えでしょうか。
A.端末の値段が上がる可能性があるとは思っていますが、期間拘束やスイッチングコストを下げる取り組みを行っていますので、それらを含めて競争が促進されるのではないかと思っています。(総務省 大塚さん)

Q.中古端末は販売メーカーのサポートが公式に受けられず、セキュリティアップデートもされない可能性がありますが、どのようにお考えでしょうか。
A.iOS端末はAppleさんが長くサポートされることもありますが、Android端末はメーカーさん次第というのもありますので、業界全体での課題かと考えています。(堂前さん)

Q.現状は消費支出の通信費に端末代金が含まれており、分離されれば統計上は通信費は確実に下がると思いますが、端末代が別科目に計上されるだけで総額は変わらないと思うのですが。
A.端末の代金と通信の料金の動向をしっかり見ていきたいと考えています。(総務省 大塚さん)

Q.販売代理店の届出制ですが、MNO側のインセンティブに問題があると思うのですが、そちらは取り締まらないのでしょうか。
A.以前は代理店さんは範囲外でしたが、法改正が通れば代理店も対象となりますので、一定の規律は守れるかと思います。不適切な事象についてはしっかり確認していきたいと考えています。(総務省 大塚さん)

Q.販売代理店を届出制にする利点は何でしょうか。課税などの対象でしょうか。
A.販売代理店の会社名やどのキャリアの取扱いかといった内容のものを届出してもらう形であり、課税などの目的には繋がらないと考えています。(総務省 大塚さん)

Q.FTTHの不適切勧誘事例について、同一グループ内で複数回行政指導を受けている会社がありますが、単社ではなくグループとして規制をするべきではないでしょうか。
A.グループとしてどうみるかというのはありますが、不適切な例があればしっかりと対処していくという形は間違いないです。(総務省 大塚さん)

Q.4年縛りについてはどのようにお考えでしょうか。
A.総務省のグループワーキングでも、4年縛りについては議題に上がっていますので、色々と考えていきたいと思っています。(総務省 大塚さん)

Q.キャリアが大幅値下げをすると、MVNOは相対的に厳しくなると思いますが、MVNOを後押ししてきた総務省さんとしてはどのようにお考えでしょうか。
A.接続料の水準や機能の開放については今後も検討していきたい課題であって、検証体制を充実させてMVNO事業者が負担すべきでないコストまで含まれていないかなどしっかりチェックを行っていきたいと考えています。(総務省 大塚さん)

Q.囲い込みを難しくして、5Gを推進していくというのはなかなか難しいと思いますが。
A.不当な囲い込みをなくしてルールを守っていただき、5Gで競争していただきたいと考えています。(総務省 大塚さん)

Q.回線貸出側のキャリアをゲストに呼ぶ予定はないのでしょうか。
A.過去何回かチャレンジはしました。(佐々木さん)
A.お察しくださいということで(笑)(堂前さん)

Q.SIMロックフリー端末のエリアメール問題は解決した認識でよいのでしょうか。IIJmioで販売される端末に関しては検証していただけると助かります。
A.Androidの方は解決したものと考えています。端末テストですが、1機種に結構な時間がかあるので、トラブルが発生した時に後追いで確認する形になるのが現状です。AOSP(Android Open Source Project)で対応していただいているので大丈夫ではないかなと考えています。(堂前さん)

Q.速度測定のページでタイプDとタイプAだと、タイプAのほうが遅いことがほとんどですがなぜでしょうか。au回線の接続料が値下げされたので、こちらも増強されますか。
A.回線の増設基準を変えているわけでなく、タイプAの利用者がタイプDと比べて少ないこともあり、混雑時と非混雑時の差が激しくなります。タイプDのほうが利用者が多く回線が太いため比較的安定し、タイプAは利用時期によって乱高下があるのではないかと考えています。
 利用者数と回線状況を見比べつつ増強を行っていますので、接続料が値下げされたからといってすぐに反映されることはないかなと思います。(堂前さん)

Q.遅いときは1Mbps以下と非常に遅いのですが、回線増強は。
A.この点に関してはいつもご指摘を頂いていて非常に申し訳なく思っています。回線増強は月3~4回継続して行っていますが、抜本的に改善しようとするとコストが非常に跳ね上がってしまうため、できる範囲の中でやっているというのが現状です。(佐々木さん)

Q.mineoさんが行われているプレミアムコースのようなものはやらないのですか。
A.追加料金を支払っていただいてもうまくいくかどうか、という点もあり現状は予定はないです。(堂前さん)

Q.100円スマホはどれくらい売れましたか。
A.たくさん売れました(笑)(永野さん)

Q.ポケトークは取り扱わないのでしょうか。
A.SIMロックフリー端末ではないので、将来的にSIMロックフリー端末として販売されるのであれば検討はしていきたいと考えています。(永野さん)

Q.IIJmio Wi-Fi by エコネクトの提供エリアが少ないのですが、ドコモWi-Fiなどへの対応はできないのでしょうか。
A.仕入先の関係で他を導入するのは難しいのが現状です。(堂前さん)

Q.SIMカードサイズ変更ですが、現行の交換方式だとSIMカードが使えない時期があるのでなんとか対応できないでしょうか。
A.これに関してはご迷惑をおかけして申し訳ないのですが、現状解決策がなく課題という形となっています。(堂前さん)

Q.みおぽんアプリの一括切り替え機能が廃止された理由は。
A.切り替えが上手く行っていなかったケースがあったようなので、切り替えに関しては新方式で様子見をしています。(堂前さん)

Q.名義変更、契約譲渡対応のめどは。
A.こちらも以前から要望をいただいている内容ですが、キャリアさんの場合、店舗で必要書類を確認して対応という形が取れるのですが、我々IIJとしては電話やメール、WEBでの対応しか取れずなかなか難しいというのが現状です。(堂前さん)

Q.口座振替デビットカードへの対応について。
A.処理などの関係で対応するのはなかなか難しいのが現状です。(堂前さん)

Q.eSIM関係の製品を出す予定はないのでしょうか。
A.データ通信に関してはeSIMの準備を進めているところではありますが、現状発表できるものがなくて申し訳ないです、もう少しお待ち下さい。(堂前さん)

Q.サービス卸でNTTフレッツ回線以外のIIJmioひかりを提供する予定はありますか。
A.中部地方のコミュファ光では提供しておりますが、他は現状予定はありません。(堂前さん)

Q.楽天モバイルがMNO化すると、接続料算出の分母が小さくなり接続料が値上がりする可能性があると思うのですが。
A.MVNOから楽天モバイル回線網に移行するのでドコモ契約数が減るという形にはなると思いますが、6000万回線あるドコモ回線のうち、100万回線がローミングという形でau回線に契約者数が移動するという形だとは思うので、そこまで大きなシェア変化という形にはならないと思います。(佐々木さん)

Q.IIJで販売していた100円スマホは、総務省の分離プランに抵触するのでしょうか。
A.おそらく抵触する可能性はあるのかなと思いますが、現状法律で決まっていないので今後総務省さんとの議論の中でルール決めされるのかなと思います。(佐々木さん)

Q.キャリア回線を月初めに解約しても日割りが適用されない状況について、改善してほしいです。
A.研究会でも取り上げられていて課題としては挙がっています。課題として取り組んでいきたいと思っています。(総務省 大塚さん)

Q.大手キャリアの場合だとパケット翌月繰越した場合、当月分が先に消費されてから前月分を消費する形となっています。総務省さんとしてのお考えをお聞かせください。
A.私個人としては認識していなかったのですが、ご意見として承ります。(総務省 大塚さん)

Q.SIMロックフリー端末を国内で販売せず、キャリアにしか販売しないメーカー(ソニーサムスン等)に対して、SIMロックフリー端末を販売するようになにか強制する施策は取れないのでしょうか。
A.メーカーさんの販売に関する方針だと思うので、なにか課題があれば考えたいとは思いますが…。(総務省 大塚さん)
A.キャリアさんのほうがたくさん仕入れてくれるというのもあり、これはビジネス上の考え方だと思うので、強制するというのは難しいかと思います。
 我々としてはSIMロックフリー市場には需要があるというお話をさせていただいて、メーカーさんを動かすことができればと思っています。(堂前さん)

Q.キャリア向け端末をSIMロック解除しても、一部カスタマイズされた機能がMVNOで利用する際に制限があると思うのですが、このあたりはどうお考えでしょうか。
A.テザリングに関してはキャリアに対して是正を求め、改善されました。他にもなにか課題があればご意見いただければと思います。(総務省 大塚さん)

Q.「@IIJ_doumae」のアカウントには公式マークはつかないのですか。
A.これ、会社のアカウントなのか個人のアカウントなのか分からないので、公式マーク付くんですかね?(笑)(堂前さん)

Q.「#iijmio」のハッシュタグをつけて紹介コードをつけたツイートがよく流れてくるのですが、IIJさんとして注意や規制はされないのでしょうか。
A.我々もハッシュタグを確認した時に引っかかったりするのですが、「んー…」と思うことはありますが、我々からなにかアクションを起こすということは何もやっていない状態です。(堂前さん)
#定期的にbot投稿されたツイートの紹介コード経由で入ってくれる人ってどれくらいいるんですかね…?
#IIJmio meeting中は「#iijmio」が含まれるツイートを追いかけていますが、そういった宣伝系は基本的にブロックしています。

Q.なんらかの事象(災害等)が発生した場合、「SNSメッセンジャー程度しか使えない速度だがみんな使える」状況と、「軽いWeb程度なら半数のユーザーは使えるが、もう半数は全く使えない」状況とどちらが望ましいと思いますか。
A.我々は通信事業者ですので、ライフラインを提供している使命があり前者だと思っています。
 熊本地震の際に「不要不急な通信(スピードテスト等)は避けていただきたい」とお願いしたこともありますが、限りある資源を皆様に提供していきたいと思っていますので、ご協力いただければと思います。(佐々木さん)

 

【会場からの質問】
Q.2年縛りの規制の話があったかと思いますが、2年縛りを条件に割引を行うというのは契約者側が同意の元、選択されたと思うのですが。
A.一定期間拘束のもとで値引きをするというのを禁じることは検討していません。ただし、行き過ぎた囲い込みがないかといったことはチェックを継続していきたいと思っています。(総務省 大塚さん)

Q.中古市場で購入した端末が、赤ロム(不正入手されたとしてネットワーク利用制限を掛けられた端末)になるリスクはあると思うのですが、
A.ネットワーク利用制限機能について、キャリアさんも使用制限対象・割賦販売になっている端末かどうか確認できるようになっているので、そういったサイトを広く認識させていきたいと考えています。(総務省 大塚さん)
#中古端末販売業者側でも買い取り時にチェックしているみたいですが、すり抜けもあるようなのでなかなか難しいのかなと。
#自衛策としては赤ロム保証がある店舗で買うくらいですかね…。

Q.DNSフィルタリングは、IIJmioのSIMが刺さっていればWi-Fi経由の場合でも実行されるのでしょうか。
A.LTE接続時は、LTE網から通知されたDNSを利用します。Wi-Fi接続の場合は、Wi-Fi側の通知されたDNSを利用します。IIJmioLTE通信であればIIJDNSを利用しますが、Wi-Fi接続の場合はWi-Fi接続元のプロバイダのDNSを参照しますので、プロバイダがIIJであればDNSフィルタリングの対象となり、他社であればIIJDNSフィルタリング対象外(他社プロバイダがDNSフィルタリングを行っている場合はそちらのフィルタリングが適用)となります。(堂前さん)

Q.端末料金規制だけが注視されていて、キャリアの他事業の投資に回るだけで利用者に還元されず通信料が下がらないと思うのですが。
A.端末料金だけを規制すれば通信料金が下がる訳ではないというのは認識しており、次の施策として期間拘束の見直しやMVNOさんとの競争環境の改善といった形で、競争が健全化されるという方向につなげていきたいと考えています。(総務省 大塚さん)

Q.docomo withのような値引き策についても今回の規制対象なのでしょうか。
A.特定の端末購入時のみ通信料を割り引くというのは、完全分離にそぐわないので見直しが必要だと考えています。キャリアさんには検討していただいています。(総務省 大塚さん)

Q.3Gの巻取りで4G端末に移行しないといけない場合、過去のケース(2Gから3G)だと無料や安価に機種変更が出来ましたが、今後はそれらも規制対象なのでしょうか。
A.貴重な資源を有効活用するためにキャリアさんもこれから検討していくとは思いますが、過去のケースでもシステムの高度化に関する巻取りの際の端末割引というのは今のルールでも特例で認めています。
 今後はルール改定も含め、考えていきたいと思っています。(総務省 大塚さん)

Q.フィッシングメールマルウェアアドウェアに感染させようとするアドレスに対してフィルタリングを行うことは、DNSフィルタリングと同じようにできるのでしょうか。
A.ガイドラインの趣旨としては入るのですが、今回IIJが導入するのはbotnetに関するものを対象としています。(堂前さん)

Q.総務省さんとしては、1つの端末を何年使うことを想定していらっしゃるのでしょうか。Android端末だと、セキュリティパッチ対応が1年半くらいには完全終了することがほとんどなので、そこを考慮されたほうが良いかと思います。
A.使い方は様々だと考えていますが、記憶している範囲では調査した結果だと利用期間は3年半程度となっています。私個人としては4年弱使用しています。
 セキュリティパッチの対応については重要な点だと思いますので、中古端末の促進の際には注視したいと思います。(総務省 大塚さん)
#2015年だとiPhone6s/6s Plus、Galaxy S6シリーズ、AQUOS ZETA、Xperia Z4など。
#うちの父親は約5年ほどGalaxy S4(ドコモツートップの1つ、この表現すら懐かしい…)を使用していて、昨年docomo with対象のGalaxy feelに乗り換えました。
#母親はフィーチャーフォンから、父親と同じGalaxy feelに乗り換えました。
#うちの両親世代だとそこまでハードな使い方をしないので、3年程度は想定しています。

#自分の使い方だと、2年弱が限度ですね…。(現在使用中のXperia XZは1回端末交換をしており、まだ1年弱ほど)
#スペック的には問題なくても、バッテリーの劣化が一番大きいかと思います。

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今回は総務省の方がゲストということもあり、東京会場ではフリートークの時間が予定よりも長くなりました。

#この記事全体も約25000文字となっており、かなり長いものとなっています。

 

次回は大阪会場が7月6日、東京会場が7月13日予定です。

また参加したいと思います。