IIJmio meeting 18に参加しました #iijmio
IIJmio meeting 18に参加しました。
※各発言は一部まとめて編集しています。
ニュアンスが変わらないように注意はしておりますが、
何かありましたらご連絡お願いいたします。
※「#」は私のツッコミ、補足です。
資料はIIJ様の公開資料を引用させていただいております。
今回のおみやげは、どら焼きでした。
Androidの新バージョンコードネームも公開されていないですし、しばらくはどら焼きになりそう…?
展示コーナー、1社目はシャープさん。
AQUOS sense lite(SH-M05)とAQUOS R compact(SH-M06)の展示。
AQUOS sense liteには簡単ホームが搭載されているので、スマートフォン初心者でも難しくなく使えそうです。
#個人的には搭載しておいて欲しい機能。自分の両親世代になると、ある程度の機能しか使わないことが多いので。
フォントサイズも変更可能なので、見やすさが気になる人でも問題ないですね。
AQUOS R compactはハイエンドモデルながらコンパクトなSIMロックフリー端末。
液晶はきれいですし、コンパクトサイズのスマホってあんまり選択肢がないのでいいなと思ったり。
#ただし、AQUOS R compactは価格が7万円台なのでちょっとハードルが高いのが残念かなと…。スペックを考えると仕方ない気もしますが、悩ましいところ。
続いてオンキヨーさん。CAT S40はタフネススマホで防水防塵、耐衝撃性に優れています。
実際に水の中に沈められていましたが、特に問題なく動作していました。
このゴツさ、ニッチかもしれませんけど需要は確実にありますよね。
#サーモグラフィカメラ搭載のS60もあったのですが、そちらは人気があり触れず…。
ハイレゾオーディオSIMロックフリースマートフォンGRANBEAT。
ハイレゾオーディオミュージックプレイヤーをスマートフォンにしてしまうという、ある意味こちらも尖った端末。
#説明員の方にS40を扱っている理由を聞いてみたところ、「GRANBEATもハイレゾという点で尖っていますし、S40もタフネススマホで尖っているという点では一緒なので、尖った端末ということで扱わせていただいています」とのことでした。
最後はASUSさん。ZenFone 4シリーズが並べられていました。
ZenFone 4 Selfie。ホーム画面の簡単モードは標準搭載。
慣れたら通常モードに切り替えて使うことも可能。
ZenFone 4 SelfieはnanoSIM2枚とmicroSDカード1枚対応のトリプルスロット。
セカンダリ側nanoSIMとmicroSDが排他スロットな端末も多い中、DSDSとmicroSD両方に対応しています。
ツインアプリ機能が搭載されていて、本来だと1つのアプリに対しては1アカウントしか使えませんが、アプリを擬似的に複製することによって2つのアカウントを分けて使うことが可能です。
上記写真の例だとFacebookとLINEがツインアプリ(左下にツインアプリのマーク)。※ツインアプリは一部のアプリのみ対応。
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1-1.IIJmio Updates 2017/10~2017/12 (堂前さん)
第17回から第18回までの間を振り返るコーナー。
(1)新規取扱端末
Zenfone 4シリーズの扱いが6機種とたくさんに。
ZenFone 4カスタマイズモデルはIIJmio独自のモデルとのことです(オリジナルカスタマイズ版で他では販売していないとのこと)。
AQUOS sense lite(SH-M05)。
防水やおサイフケータイ(Felica)搭載ながら、買いやすい価格設定。
CAT S60。
タフネススマートフォンの1種ですが、S60では赤外線サーモグラフィでサーマル撮影ができるという、なかなか尖った機能付き。
(2)新規オプションサービス
IIJmioで契約するとWiFiサービスが付随してこない(BIC SIMは無料で付随)のですが、このサービスを使うことによってWiFiサービスを利用できるようになります(※ただし有料オプション)。
BIC SIMと比べると若干使えるアクセスポイントが少ないとのこと。
スマート留守電やコンテンツ系のオプションサービスも取り扱い中。
(3)長得特典
3年以上の利用者に対し、IIJmioプレミアム特典(長得特典)を開始。
IIJmio WiFiやマカフィーモバイルセキュリティ、iフィルターのサービスをどれか1つ無料で利用可能。
途中で特典対象を切り替えることも出来るので、翌月以降不要と考えれば切り替えて使うことも可能。
(4)その他の話題
iOSのアップデートが3ヶ月で7回。
動作確認が25機種×SIM2種類(タイプD/A)なので、結構大変な作業になっているのだとか。
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1-2.緊急調査 Android 8.1で地震・津波以外の緊急速報(ETWS)が受信可能に?(堂前さん)
#詳細は堂前さんの上記記事をご参照ください。
Android 8.1以降はエリアメール、緊急速報メールの仕様が共通受信仕様として定められたという告知がTCA(一般社団法人電気通信事業者協会)より発表されたため、調査したとのことです。
SIMフリー端末でも緊急地震速報には対応していましたが、自治体防災情報やJアラートは基本的に対応していませんでした。
メッセージIDがキャリアによって独自IDのため、対応できないのが大きな理由です。
IIJでは基地局シミュレータを使い、実際に受信できるのか試してみたとのことです。
端末はNexus 5X、OSはAndroid7.1.2、8.0.0、8.1.0の3つ。
実験してみた結果、Android8.0でも受信できたとのことです。
受信すると、緊急速報音と英文メッセージの読み上げが行われるとのこと。
日本語も読み上げてくれるのかと思って実験したそうですが、残念ながら日本語は読んでくれなかったとのこと。
Android8.1以降の端末でも、メーカーによって設定が無効化されている場合は残念ながら独自IDの緊急速報は利用できませんが、こういった共通仕様によって対応できるのであれば、安心して使えるようになるかなと思います。
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2.みおふぉん教室 ご新規入会時の役立つ情報 (周さん)
IIJmioの場合は大まかに分けると、基本プランと限定プラン(エコプラン)の2つ。
基本プランは容量の違いと、発行できるSIM枚数といった違いのみ。
エコプランはタイプAのみで容量の違いのみ。
余った容量0.5GBごとに100円の割引が適用されるタイプ(月額最大料金から残り容量によって割引される形)。
容量追加でバンドルクーポンのチャージ、追加クーポンやクーポンカードは利用できず、バンドルクーポンの上限値変更という形で対応。
#上限は20GBまで設定変更可能で、超過分は0.5GBごとに100円加算される形。
#仮に上限20GBで設定したとしても、実際に利用した分のみ割引・加算されるとのこと。
#上記画像は https://www.iijmio.jp/eco/spec.jsp より引用。
IIJmioの契約方法について、基本プランは3つあり、
(1)IIJmioのWebサイトから直接申し込み
(2)取り扱い店舗で直接申し込み
(3)パッケージを購入後、IIJmioのWebサイトで申し込み
契約方法によってキャンペーンが別途実施されていたりするので、サイトを見て比較するとお得とのことです。
エコプランに関しては、IIJmioのWebサイトからのみ申し込み可能。
実際の契約例。
(1)学生のケース
#動画を見たりLINEビデオ通話を使ったりすると、データ容量が20GB追加でもちょっと不安かなあと思います。
#料金的にも容量的にも、キャリアの学割とちょうど競合する感じですよね…。
(2)専業主婦のケース
#これは悪くなさそうですね。あえていうと家には固定回線が欲しいところでしょうか。
(3)30代女性会社員のケース
#エコプラン7GBの方が容量的には安心ですかね、使わなかった容量はその分減額になるので差はないですし。
(4)50代男性会社員+専業主婦+大学生のケース
#大学生がどれだけ容量使うかになりますね…。1人で10GB使い切りそう。
(5)30代自営業のケース
#これはデータ通信専用SIMで使えれば良いので、特に問題無いかと。
チャットサポートによるご提案も準備しているので、どのプランが良いかお気軽にご相談くださいとのことでした。
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3.MVNOの法令遵守と「青少年インターネット環境整備法」改正(堂前さん)
MVNO事業者も電気通信事業法に定義される、電気通信事業者となっています。
#自分の所属している会社は「届出電気通信事業者」の扱いになっています。
秘密の保護第四条の2、退職したとしても通信に関して知り得た情報を外部に漏らす事はできません。
3年以下の懲役または200万円以下の罰金という、罰則もあります。
#「墓場まで持ってけ案件」とか言われたりします…。
重要となってくる電波法。スマートフォン利用者は無線従事者になるので、本来は免許が必要になります。
でも持ってる人はほとんどいないはず…。
以前のIIJmio meetingでもありましたが、法律的にはスマホを操作しているのはキャリアになります。
利用者は免許を持っていない人が大半ですが、包括免許としてキャリアが持っています。
技適マーク。
技術基準適合証明と技術基準適合認定の2つ。
海外のベビーモニターとかコードレス電話機、無線機器などは技適マークがない場合もあるので、そういった機器類を国内で使用すると電波法違反となります。
携帯電話不正利用防止法。正式名称はもっと長い。
運転免許証などで本人確認をしっかりやらないといけないことになっています。
景品表示法。
優良誤認は他社よりも速度が早いように見せたりして消費者の誤認を誘うような実例があり、実際に指導を受けたMVNOもあります。
二重価格表示は値引きしたように見せかけて、本来の定価で販売した期間がないような場合に該当します。
景品規制はキャンペーン等のおまけで付けられるものの金額には制限があり、販売した商品に対して高額なキャンペーンはNGとなっています。
#コンビニでチャージカードに追加分を載せる場合も、景品規制に引っかからない範囲でないと出来ないとのこと。
他にも色々法律がありますが、今回はダイジェストという形での紹介でした。
青少年保護の法律。やっぱり正式名称は長いですね。
フィルタリングはフィルタリングアプリ事業者がWebサイトを巡回し、カテゴリ分けを行ないます。
このカテゴリ分けによって保護者が許可、禁止カテゴリを指定します。
禁止カテゴリにアクセスしようとした場合は、Webアクセスが遮断される仕組みです。
2008年はフィーチャーフォン全盛期(やっとiPhone 3Gが発売された年)でしたが、
ネット絡みの事件が多発した時期、特に子供が絡む事件、事象も多く問題となりました。
国会でも問題となり、総務省による検討会が始まりましたが、
2007年12月にはキャリアが先に動き、未成年が携帯電話を利用する場合にはフィルタリング適用へと方針転換を行いました。
2008年4月にはEMAが設立され、フィルタリング対象とするか対象外とするかの審査を行う形となりました。
#コミュニケーションコンテンツを全てフィルタリングしてしまうと、きちんと運営しているコンテンツプロバイダまでフィルタリングされてしまうため。
2008年にはキャリアの提供するフィルタリングによって、青少年に対する携帯電話利用は比較的安心安全な環境へと切り替わりました。
ただし、これは携帯電話のネット接続がキャリア経由だけだった時代の話です。
フィーチャーフォンの場合はキャリア網でフィルタリングを行うことが出来ましたが、スマートフォンの場合はWi-Fiが利用できるため、キャリア網を経由せずネット接続が出来てしまいます。
そこで、スマートフォン側でアプリやフィルタリングを行うことによって、Wi-Fi環境下でもフィルタリングを行う形に変わりました。
しかし、スマートフォンのアプリに対する知識がないと対応はなかなか難しいのも事実です。
青少年インターネット環境整備法が改正となり、2018年2月から改正施行される見込みです。
その中にキャリアだけでなく、携帯電話端末事業者にはフィルタリングソフトのプリインストール等の対応を義務付け、またAppleやGoogleのようなOS開発事業者にもフィルタリング有効化に関する努力義務を適用するという、かなり強力なものになりました。
義務、有効化措置といったかなり強い表現、そして端末手渡し前の対応を求められるようになりました。
誤解されるケースも多かったようですが、MVNO事業者も改正前からフィルタリング提供義務がありました。
IIJmioの場合はi-フィルターによりフィルタリングサービスを提供、そして利用者の年齢確認およびフィルタリングの案内を行っていたとのことです。
改正法はMVNO事業者にも適用されますが、キャリアと違ってフィルタリングを有効にするのが難しいケースが多いようです。
キャリアの場合は端末と回線が一体化されており、また店舗窓口もあるので必ずフィルタリングの実施が可能ですが、MVNO事業者は店舗窓口が少なく、対応が難しい状況です。
具体的なケース。
MVNO事業者の場合はSIMと端末が必ずしも結びつかないため、全ての対応が難しい状況。
#現場レベルで見るとなかなか困難な要求をされている事に気づいていただけていないのでは、とのこと。
IIJmioとしては改正法施行後は、
(1)利用者の年齢の申告をいただく ※法律によるものなので申告は義務付け
(2)利用者が18歳未満の場合はフィルタリングサービスの契約と利用を必要とする。
(3)利用しない場合は利用しない理由を提出していただく。
(4)端末を別途用意された場合等、IIJ側で端末の確認ができない場合はフィルタリングを有効にしたことを申告していただく。申告がない場合はIIJ側から契約者宛に連絡を実施。
といった対応を取る予定とのことです。
よくある質問。
MVNO回線からだとLINEの友達検索ができませんが、今回の法律で対応可能になるかというのは別の話です。
#LINEに契約者情報を送るわけではないので、LINEのSIM以外での対応はほぼ無理と思われます。
最後に、IIJとしては学校やPTA向けのインターネット利用に関する出張講座を開催しているとのことで、講演依頼がある場合はお気軽にご相談くださいとのことでした。
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4.eSIMとMVNOの話(佐々木さん)
SIMカードは接触型ICカードとして規格化されていて、銀行のICキャッシュカードと全く同じサイズになっています。
ただし、あのサイズのままだと携帯電話用としては大きいので、金属端子部分のみ切り取れるようになっています。
標準SIM、microSIM、nanoSIMと時代を追うごとにだんだん小さくなりました。
eSIMというと3つのパターンが考えられ、
1.OTAで書き換え可能(RSP)な標準化に対応したSIM(これが本来のeSIMの定義)
2標準化されていないがOTAで書き換え(RSP)に対応しているSIM(Apple SIMが考えられるが厳密に言えば誤用、ただし広く知られているeSIMとしてはこれになる)
3.組み込み用途に使われるembedded SIM
リモートで書き換え可能であれば、eSIMと呼んでよいのがGSMAの見解とのことです。
物理的に抜き差しできないSIMは、遠隔でSIMを書き換える必要があり、それがリモートSIMプロビジョニング(RSP)と呼ばれるとのことです。
#抜き差しも出来ず、RSP非対応のSIMは本当にごく一部の用途でしか使われないので一般ユーザーが目にする機会はほとんどない模様。
コンシューマRSPのシーケンス例。
複雑な手順は事業者側が対応しなければならない範疇で、ユーザーとしてはどこのプロバイダを使用するか選択することくらいのみ行うとのことです。
コンシューマー向けeSIMとしては、QRコードを読み込むことでバックグラウンドで通信プロファイルをダウンロード、そして接続可能になります。
#裏では1つ上の画像のような処理が走ってます。
GSMAとしては、今のSIMで出来ることはeSIMになったとしても出来るようにする、という今までと同じような定義がされているとのことです。
既存のSIMのビジネスモデルは、MNOでもMVNOでも特に変わりません。
#SIMと端末をセットで販売しているとかそういうのはあくまでも商流の話であって、販売形態としては実は一緒。
eSIMになったとしても、現在の販売モデルとしても変わらず。
MNOの場合はもうプロファイルを設定したまま渡せますが、MVNOの場合はプロファイルを利用者が選択する必要があります。
#よく考えるとAPN設定とかと同じですね。
どうやってプロファイルを配布するか。
手打ちで直接指定するのはハードルが高いので、先程のようなQRコード読み取り方式で対応させるパターン。
もしくは、SM-DSというサーバ(いわゆるDNSサーバみたいな役割)に情報を問い合わせてプロファイルをもらうパターン。
ただし、SM-DSが該当する事業者の情報およびプロファイルを持っていないと応答が返せないので、権威サーバのような上位問い合わせサーバが必要。
GSMAがルートSM-DSを2017年9月から提供していて、ここに事業者情報を登録してあげれば下位のサーバの問い合わせに対応可能。
オルタナティブSM-DSはSIMベンダーや端末ベンダーが提供することが想定されているビジネスモデルになっているとのこと。
IIJとしても、将来的にはオルタナティブSM-DSを持つ可能性もあるとのことです。
SIMカードの将来。将来的には物理SIMはなくなっていくかもしれません。
中国メーカーではTEE based SIMが実装されていて、中国では急速に発展していくのではないか、とのことでした。
#ただし標準化されたeSIMとは違う独自仕様の模様。
QualcommとしてはスナップドラゴンプロセッサにSIMを内蔵させることを発表したとのこと。
基盤の配線が不要となり、SIMのプロファイルが選択できてネットに繋がる将来の絵があるとのことでした。(※ただし、いつ頃実装かは未定)
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5.フリートーク
【twitterからの質問】
Q.緊急地震速報(ETWS)はSIMが刺さっていないと受信できないのでしょうか?
A.規格上は刺さっていなくても受信はできますが、実際にはSIMが刺さっていないと鳴動しない端末が多いようです。(堂前さん)
Q.1月5日緊急地震速報受信後に一部ドコモ回線(MVNOのみ?)で圏外や3Gになったという話があるみたいですが原因は分かりますか?
A.ドコモMVNOのみでなくドコモ回線でも発生したと聞いていますが、原因までは情報がない状況です。(堂前さん)
Q.MeltdownやSpectreといったCPU脆弱性問題は、IIJが提供するサービスやSEILといった製品にも影響しますか?
A.サービスや製品に関して一部影響を受けるものがあるため、エンジニアが順次対応中です。SEILに関しては任意のプログラムを実行させる機能がないので影響が無いと考えています。(堂前さん)
Q.コンテンツ系のオプションサービス、意外に好評とニュースサイトで見かけましたがどういった層にニーズがありますか?
A.従来のキャリアのノリで使っていただいている方、そういったところに繋がっているのかなと考えています。そういった利用者も開拓していきたいので我々も提供しています。(堂前さん)
Q.技術者としては自分の会社のアンテナから電波を飛ばしてみたかったりしますか?
A.IIJはインターネットの会社なので、ルーティングやパケットを飛ばしたいというのはあるのですが、(レイヤーが違うので)あまり電波は興味なかったりしますね。(佐々木さん)
Q.先日、都内の会場でMNOのiPhoneは通信できたがIIJmioのSIMを利用しているiPhoneでは圏外となった。これは電波ではなくMVNO側の設備の問題ですか?
A.たまにお問い合わせを頂くことがありますが、IIJ側設備の故障の場合でも基本的には圏外表示にはならず、「接続できない」等の表示が出ます。圏外となると基地局側の問題が疑われますが、これ以上の情報がないので回答はちょっと難しいです。(佐々木さん)
Q.eSIMと昔のauのSIMカードが必要ない端末との違いは何でしょうか。
A.似たような物かなとも思いますが、auさんが独自にやっていたことを標準化しようというのがeSIMと思っています。(佐々木さん)
Q.ソフトバンク回線の提供予定はありますか。
A.iPhone6S以降の端末はSIMロックが解除できること、SIMロック解除ができない5Sや6に関してiOS対応期限等を考えるとあまりメリットが無いのかなと思っています。(堂前さん)
Q.総務省検討会にてサブブランド優遇について意見交換されていたようですが。
A.公平な競争というのは難しいと思います。何が公平で不公平か、まずはその定義から話し合ったほうが良いのではないのではないかと思います。私個人としては、今の競争環境が不公平だとは考えていません。ただし、IIJの中でも色んな意見を持っている人がいるものと考えています。(佐々木さん)
A.IIJの見解としては総務省議事録にも記載がありますので、そちらをご参照いただければと思います。(堂前さん)
Q.IIJさんで販売する端末はIIJさんがオファーされているのでしょうか。
A.各端末メーカーさんとも密に情報交換をさせていただき、導入するかどうか検討させていただいています。(堂前さん)
Q.1月5日の緊急地震速報受信後、iPhone(タイプD)が圏内復帰できなくなり、機内モード入り切りや再起動でも復帰しませんでした。1時間後にやっと圏内復帰しました。フィーチャーフォンではずっと圏内だったのですが、制御信号の輻輳で位置登録失敗、制御信号の扱いでMVNOは不利とかあるのでしょうか?
A.緊急地震速報の扱いに関しては端末とキャリア間で信号やり取りとなり、MVNO側では制御信号は流れてこないため、調査にもなかなか原因がつかめない状況です。
フィーチャーフォンに関しては制御が異なるので、その違いがあるのかもしれません。
MVNOだから制御信号の扱いが不利になる、という情報は特にないです。(堂前さん)
Q.たまにタイプD、タイプA共にパケットが全く流れなくなることがあるのですがなんとかなりませんか。
A.私自身もサービスを利用していて非常に遅くなりイライラする事もあるのですが(笑)、何かしらの原因はあるかと思うのですがちょっとこの場で回答するのは難しいです。(堂前さん)
Q.容量が足りなくなった場合、その回線を解約して新たな契約をしたほうが安上がりなのですが。
A.追加のクーポンを購入される方はデータを多く使うという想定の値段設定となっています。確かに新規に回線申込みをしたほうが安上がりではありますが、手間もかかりますのでその点はご判断をいただければと思います。(堂前さん)
Q.iPhoneユーザーにとって長得特典の選択肢が少ないように思えますが、今後追加される可能性はあるのでしょうか。
A.第2弾で追加の通信量を予定しています。これで終わりではなく、今後も色々と考えていきたいと思います。(堂前さん)
Q.契約関係の柔軟性の低さが御社の最大の弱点ではないでしょうか。企業向けが強みのIIJさんにとって様々なプランを用意するというのは難しいかもしれませんが、よろしくお願いします。
A.ご指摘の通りでBtoBに特化していて柔軟にシステムが対応できないところもあり、この点に関してはご迷惑をおかけしていて申し訳なく思っております。(堂前さん)
Q.PlayStoreやAppStoreのアップデートをカウントフリーにすれば、日本のセキュリティ向上につながって大きな意味があると思います。技術的には可能でしょうか。
A.アップデートだけでなく、Store全てのコンテンツに対してカウントフリーにするといったことは技術的には可能だとは思います。(佐々木さん)
A.カウントフリーはコンテンツプロバイダさんと契約を結べば、コンテンツに対して100%カウントフリーには出来ると思いますが、AppleさんやGoogleさんと契約を結ぶというのは難しく、どういった通信が発生するかといったことの把握が必要になるので特定の通信だけ100%カウントフリーというのはなかなか難しいとは思います。(堂前さん)
【会場からの質問】
Q.登壇者の後ろにIIJmioとIIJmobileのロゴの背景が用意されましたが。
A.この前作ったので、嬉しかったので持ってきました(笑)(堂前さん)
Q.中国のスマートフォン会社が日本に参入してきているが、取り扱う予定はありますか。
A.面白い端末とかあれば扱ってみたいとは思っています。(堂前さん)
Q.おみやげのどら焼きが256キロカロリーなのは狙ったものでしょうか。
A.我々からお願いしたわけではないので、すごい偶然かと思います(笑)(堂前さん)
Q.書き換え可能なeSIMの普及はいつごろになると思いますか。
A.答えるのはなかなか難しいのですが、2019~2020年頃かなと考えています。既にSurfaceは対応していて、次にタブレットとかノートパソコンに普及していくのではないかなと考えています。(佐々木さん)
Q.DSDS端末でeSIM対応になった場合は、SIMの数はほぼ無限大になりますか?
A.メモリが許す限りはたくさんのSIMを扱うことは出来るかと思いますが、技術的にトリプルスタンバイになった時の動作とか、明確な情報が無いのでどこまでいけるのかというのは現時点ではちょっと分からないです。(佐々木さん)
A.仮に実装できたとしても、DSDSは端末側でタイミングをずらして通信を行っているので、それが大多数になった時に本来の通信が出来るのか、というのが引っかかるかなと思っています。(堂前さん)
Q.18歳未満利用者に対し、フィルタリングを適用しない旨の申告内容については確認するのでしょうか。
A.現時点でまだ運用が始まっていないのでなんとも言えないのですが、フィルタリングの趣旨をきちんと説明した上で納得いただいたという証明になりますので、お客様が納得されたという形で承ることになるかと思います。(堂前さん)
Q.キャリアの場合だと年齢別フィルタリングがありますが、IIJさんの場合はそのような分け方を導入するのでしょうか。
A.iフィルターにもおすすめカテゴリがありますが、どのカテゴリを利用させるかはご家庭で判断いただくというのが大前提になるかと思います。保護者の方が監督するためにフィルタリングを利用していただくというように考えています。親子の間の取り決めという形で使っていただければと思います。(堂前さん)
Q.フルMVNOでeSIMを扱うことについて、IIJさんのメリットは。
A.組み込み型SIMに対してオンライン上で対応できるようになるメリットや、SIMを差し替えなくても海外で使えるというメリットがあるかと思います。利用者の方のメリットに繋げるというのが我々の義務だと思っています。(佐々木さん)
A.キャリアさんから提供されたeSIMだと出来る範囲に限りがあるので、選択肢が多いフルMVNOの方が利点があると思っています。(堂前さん)
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(最後の締めとして堂前さんから佐々木さんにバトンを渡され)
本日はありがとうございました。次回のIIJmio meetingではフルMVNOに関して少し踏み込んだ話ができるかなと思いますのでよろしくお願いします。(佐々木さん)
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今回も濃い内容でした。
次回のIIJmio meetingの時にはフルMVNOサービスが始まっていると思いますので、フルMVNOの話を聞くことができればいいなと思っています。